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| 偏食女王のあだ名を持つりずは非常に偏った食事をするハムスターでした。 雑食であるハムスターは基本的に何でも食べるはずで、我が家の他のハム達もそれぞれ１、２種類嫌いな食べ物があるぐらいで大抵の物は綺麗に残さず食べるのですが、りずだけは決まった物だけしか食べない程の偏食ぶりでした。 我が家にお迎えした当初はペレットも野菜も残さず食べていたのですが、いつの頃からか特定銘柄のペレットを食べなくなり、やがてはどんなペレットを与えても無視するようになりました。ハムスターの好物であるコメコメ＆ムギムギポップ、他のハム達が目の色を変えて食べるヨーグルトドロップもあまり好きではなかったようです。 そんな偏食女王なりずの数少ない好物の一つがご機嫌な表情で囓っている「ササミステーキ（乾燥鶏ささみ）」でした。他の子達にはさほど好評でないこのササミステーキですが、りずはこれが大好きで、通常の食事の中では真っ先にこれに飛びついて食べていました。 ところで我が家のハム達には毎日、三種の膳で食事を与えています。 一の膳は多種の物を配合した主食のペレット類。 二の膳は乾燥野菜やドライフルーツ、穀物を中心とした健康食。 三の膳が偏食するりずの為に用意した、好物のアミエビやササミステーキ、チーズ等のタンパク質を多く含んだ膳でした。 りずがいなくなった事で三の膳を用意する必要は無くなったのですが、りずを偲ぶ意味でもこの膳は続けていこうと思っています。 |
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| 基本的に肉食傾向が強くペレットや野菜を殆ど食べなかったりずですが、唯一チンゲンサイだけは喜んで食べていました。 ただしりずなりにチンゲンサイにはこだわりがあったようで、ちぎったり刻んだりして小さくしてあるチンゲンサイには見向きもせず、食べるのは写真のように葉が１枚まるまるの状態になっている時だけでした。他のハム達は逆にこの状態でチンゲンサイを与えると食べ残す事が多いのですが、りずには野菜を食べてもらわないといけないと思い、特別に小さな葉をまるまる与えていました。 また、りずが好んで食べた数少ない健康食の一つにヨーグルトがあります。 ハムスターは意外とヨーグルトの銘柄にうるさく、銘柄を変えると見向きもしない事があるのですが、我が家のハムの場合はりずも含めて「牧場の朝」と言うヨーグルトが好きです。 この写真ではチンゲンサイ１枚とヨーグルトを同時に貰い、幸せそのものといった様子で食事をしています。 さすがに毎日この組み合わせにする事はできなかったのですが、時折この組み合わせをすると普段はあまり寄りつかない野菜皿に飛んでくるりずの姿は今でもはっきりと思い出すことが出来ます。 |
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| りずの好物として外すことが出来ないものがこの写真に写っている緑の物体です。 見ての通り、これはバッタなのですが‥‥実はりず、生きたバッタを捕まえて丸かじりにするのが大好きでした。 もちろんミニデュナや衣装ケースの中にバッタが自然発生する訳はなく、お世話係が捕まえてきたバッタをこの中に放っていたのですが‥‥バッタを見ると野生の本能が蘇るのか、普段からは想像できない敏捷な動きでバッタを捕獲していました。 そして躊躇せずに頭からバリバリ食べていた姿は、初めて見たときはちょっと怖い感じすらした程衝撃的でした。 試しに他のハムにもバッタを与えてみたのですが、他のハム達はあまりバッタを食べない（と言うかむしろ嫌がる）ので、ハムスターが全てバッタ好きと言うわけでも無いようです。 ですが、りずに関してはこういう動物系の食べ物が好みだったようで、バッタを見かけると喜んで狩りをしていました。 |
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| 今にして思えばこれらの偏食がりずの命を縮めた原因かもしれない‥‥とも思うのですが、ただ好きな物を沢山食べていられたと言うことはりずにとって良かったのかもしれない、とも思ったりします。 |
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