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りずとの初めての出会いは2004年の7月2日。近くのホームセンターのオープニングセールでの事でした。 セールの特売品として展示されていたさほど大きくないガラス水槽の中に何匹かのパールホワイトの子がいました。ジャンガリアンを見るのは初めてだったのですが、その小ささと愛らしさに驚きを感じながらしばらく見つめているとその中の1匹の子が大きな瞳で水槽越しにこちらをじっと見つめている事に気が付きました。 その日はどんちーさんのお嫁さんになる子を探しに行ったのですが、こちらを見つめるパールホワイトの子のあまりの愛らしさに一目惚れし、急遽お迎えすることを決心しました。 そのパールホワイトの子こそ、りずだったのです。 お迎え当初のりずの体重は僅か21g。大きさは親指の先ほどしかなく、しかもホームセンターでは気づかなかったのですが、下半身がガリガリに痩せていてひょっとしたらこの子は長く生きられないのではないか‥‥と心配する程に小さな子でした。 写真に写っているのは我が家に来て、最初の食事を食べているりずとどろし〜です。 ショップではひまわりの種とペレットしか食べたことが無かったらしく、はじめて見る野菜をおっかなびっくり口に入れ、美味しいと判るとただひたすらに食べ続けていた二人の姿が今でも心に残っています。 |
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お迎えしてからしばらく、りずは同時にお迎えしたノーマルの「どろし〜」と同居生活を送っていました。ジャンガリアンは小さいうちから慣らしていれば多頭同時飼育が可能だと聞いていたからです。 しかし実際はと言うと、最初の頃は仲良くしていた二人ですが次第にチーチーとケンカをする事が多くなりました。 多頭飼いしたいと言う飼い主のエゴで怪我をさせてはいけないと考え、写真のように当時使っていた同居用の大きな衣装ケースの中央に仕切りを設け、二人の生活圏を区別する事にしました。 ただこの区切りはお互いに相手の姿を直接目にする事ができるため、あまりケンカの防止には役立たなかったらしく、区切りがあってもりずはチーチーと鳴き、気が立っているのか時々指に噛みつくようになってしまいました。このままではりずにストレスが掛かりすぎると考え、結局一年目の夏が終わる頃にりずを小さな衣装ケースに引っ越させることになりました。 お迎え当初は大きなプラケース住まい、その次に大型衣装ケース、小さな衣装ケース、そして最後にミニデュナと結局りずは我が家に来てから4度住まいを変える事になりましたが、最後のミニデュナはいたく気に入ったらしくミニデュナに住み替える頃には鳴き癖も噛み癖もすっかり収まり、ベタ慣れのハムスターになっていました。 |
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お迎え当初、りずの毛色は写真のように頭とお尻が黒く背中のジャンガリアン特有の縦縞模様もくっきりとしていました。今にして思えば同じ水槽で売られていた子の中では一番のガングロ・ケツグロで、ホントにホワイト‥‥?と思ったのですが、最初の冬を迎える頃にはこの黒い部分が嘘のように白くなり、パールホワイトの名にふさわしい光沢のある白い毛色になりました。 ジャンガリアンは夏毛と冬毛で色が変わると聞いていましたし、どろし〜は夏毛と冬毛で見事に色が入れ替わっていた所からりずも冬毛の間だけ白いのかと思っていたのですが、結局今年の夏毛に換毛した際にも白いままでした。 亡くなる直前に冬毛に換毛が済んでいたようですが、最後の冬毛もこれまでと同じく純白のとても綺麗な毛色でした。 |
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我が家のハムスターはそれぞれお気に入りの場所を何カ所か持っていますが、りずの場合はねぐら以外のお気に入りの場所が何故かトイレだったようです。 りずは他のハムよりも暑がりだったらしく、夏場は特にトイレ砂の上やトイレ横で暑そうにしている姿を見かけましたし、暑くない時期でも良くトイレで座っていたり、毛繕いをしていたりした姿を見かけました。またひまわりの種の殻がよくトイレの中に落ちていた事から、どうもこの場所で食べたり、寝たりとかなり多くの時間をトイレで過ごしていたようです。 りずの最後の姿をを見つけたのもこのトイレの横で、丁度下の写真と同じ場所でりずは息を引き取っていました。 この場所はりず的にはどこよりも心が落ち着く場所だったのでしょうか。 |
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生前のりずを写した最後の写真がこの写真でした。 この10月28日は我が家で生まれたゴールデン達の1歳の誕生日で、その誕生日用写真を撮っている時にたまたま一緒に写り込んでいました。 座っている場所はやはりお気に入りの場所であったトイレ。 大好きな場所で毛繕いしているぼやけた姿が最後の姿になってしまいました。 まさかこの3日後に逝ってしまうとは思いもしなかったため、この日はゴールデン達の写真だけを撮り、りずの写真は改めて撮りませんでした。 りずが亡くなる前日にも散歩中のりずの姿を写真に撮る機会があったのですが、このときはデジカメが別室にあったため、取りに行くのが面倒でまた今度でいいや‥‥と思ったのですが、その「今度」はもうありませんでした。 せめてその時に写真を撮っておけば‥‥と思ったのですが、後の祭りでした。 |
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